コードの自動生成がさらに充実した FlashDevelop 3.3.0 の紹介

9月27日に、オープンソースのActionScriptエディター「FlashDevelop」の最新版 3.3.0 RTM がリリースされました。今回は以前の日本語化やデバッグ機能の搭載に比べると地味な進化が多いのですが、インストール手順が簡単になったり、コードの自動生成機能が進化したりと、嬉しい改善点があったのでいくつかピックアップして紹介します。

バージョン管理システムとの統合

SVN と Git の機能が統合され、FlashDevelop から直接、バージョン管理システムの機能を使えるようになりました。

特に便利だと思ったのは、コンテキストメニューから[以前のバージョンと差分]を選択することで、その場で Diff (差分)を確認出来るようになった点です。

私個人としては、エクスプローラ側の SVN では Diff (差分)を見ることはほとんどなかったのですが、開発環境側に SVN が統合されたことで差分をこまめにチェックする慣習がつきそうでありがたい進化だと思いました。

コードジェネレーターの進化

クラスを超えてメソッドを自動生成できるようになりました。例えばカスタムクラスで、まだ定義されていないメソッド名を記述しショートカット(Ctrl+Shift+1)を押すと、メソッド作成を促すリストが表示されます。

それを選択するとクラスを超えて(対象の AS ファイルを開き)メソッドが自動生成されます。

メソッドの他にもクラスの自動生成や、引数の自動生成なども行えます。

この機能は FDT の QuickFix に相当するものですが、この機能があるがために FDT を選択する人もいたぐらいなので、FlashDevelop に搭載されたのはありがたいところです。

Flex SDKの自動ダウンロード&自動設定

FlashDevelop を単体で利用するには Flex SDK を導入する必要があり、その点で敷居が高く思う方もいたかと思います。今回のバージョンから自動的にダウンロードされ、必要な設定が自動的に行われるようになりました。FlashDevelop のインストーラーでデフォルトのまますすめるだけで全てが揃うようになります。

FlashDevelop.jp のインストール手順の解説記事も更新していますので、これから FlashDevelop を始める方はそちらを参考にしてくださいませ。

以前の半分ぐらいの手順となり、初学者もとっつきやすくなったのではないかと思います。

その他もたくさんの新機能

その他にもコード生成のパターンがいろいろと充実してます。ユーザーコミュニティーの FlashDevelop.jp に最新情報が寄せられていますので参考ください。

投稿者 : 池田 泰延

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