- 2010年03月25日 (木)
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Flash Builder 4とプラグインで爆速コーディングをしよう!
先日紹介したFlash Builder 4ですが、皆さんはもう試されましたでしょうか? アップグレードしたばかりで、どのような使用感なのか気になるところですよね。今回はFlash Builder 4の紹介に加えて、さらにコード補完を劇的に強化するプラグインの紹介です。
Flash Builder 4は様々な機能が豊富でとても強力なツールなのですが、他コードエディターの進化に比べると若干コード補完のみが物足りない印象があります。AdobeエヴァンジェリストであるLee氏のブログThe Flash Blogで知ったのですが、SourceMateというプラグインがとても優秀でコード支援機能を強化してくれます。
Flash Builder 4でActionScript 3.0をコーディングする様子をビデオにまとめたので、まずはご覧くださいませ。90秒のムービーで、Flash Builder 4とSourceMateの組み合わせで、いかにコード補完が強力になったかがおわかりになると思います。
以下、詳しい機能紹介です。
プラグインについて
SourceMateはElementRiverが提供している有償のプラグインです。79ドルとわりと高めですが、十分もとをとれるプラグインかと思います。
どんなことができる?
ElementRiver: Featuresの機能一覧ページから便利名機能を抜粋して勝手に翻訳してみました。
コード生成機能
- Getter/Setter 生成機能が向上
- OverrideやInterface のメソッドを自動生成
- スーパークラスからコンストラクターを生成
- toString()メソッドを生成 (※クラスプロパティーを列挙してくれます)
- ASDocコメントを自動生成
コードスニペット(テンプレート)
- コンテンツアシストやテンプレートビューから利用可能
- MXMLでもASでもスニペットが利用可能
- カスタマイズしたテンプレートも作成可能
- インポート、エクスポートも可能で共有できる
いろんな機能
- すべてのtrace()をコメントアウト
- ASDoc生成
- プロジェクトの設定からAntのbuild.xmlを生成
- TODO, FIXME, and XXX タスクをマークできる
- ActionScriptでもイベントハンドラーの自動生成
リファクタリング
- 選択範囲を新しいメソッドにする
- Interfaceファイルを自動生成
- ローカル変数をメンバ変数に変更できる
メタデータ機能
- メタデータのコンテンツアシストも利用可
- メタデータタグが正しく記述されているかのチェック
使用感
コード補完は、ローカル変数からメンバ変数の変換、イベントリスナーの自動生成、for文のテンプレートの3点が使用頻度が多いところですが、それらが搭載されている点で十分実用的だと思いました。わりと高機能で、インターフェースの自動生成や、選択した範囲を新しいメソッドとして作成できる点は感動するところです。
万能な統合開発環境+強力なコード支援機能
先日紹介したとおりFlash Builder 4は総合的に便利な機能が盛りだくさんで、これにSourceMateによるコード支援機能が付くので、不足はないような感じです。
なにげにさらに便利だと思うのが、Eclipseならではのコード支援機能がついてくることです。
- インデントの自動整形(コピペしたときにインデントを勝手に調整してくれる)
- 簡単に行の移動ができる(Alt+上下で行が移動できる)
- メソッド移動が簡単(Ctrl+Oでアウトライン呼び出し)
他ソフトと比べると…
ちなみに冒頭のビデオは、FlashDevelopのコーディングビデオでやったことと同じ内容を試しています。FlashDevelopと同じ90秒で書き上げることができたので、私にとっては同じぐらいのコーディング速度向上効果がありました。(実際はFlashDevelopのほうが若干早く書けるかなという気もしますが…)
FlashDevelop Code Hint Movie from clockmaker on Vimeo.
FlashDevelopはサクサクな補完表示が魅力的でこの点では他を圧倒しています。Flash Builder 4やFDTはEclipseによる便利機能も使えるのが利点ですが、Eclipseならではのとっつきにくさみたいなのも実はあったりします(特にFDTは英語インターフェースで、導入するときに色々設定が上手くいかないので、結構苦労します。それを乗り越えれば使えるようになるのですが。。)。個人的な好みによると思いますので、ぜひ自分にあったエディターを試して探してみてはいかがでしょうか?
- 無料でFlashの制作環境を構築 FlashDevelopとFlex SDKのインストール | ClockMaker Blog
- MacでFlashやるならコレ! 魅惑の開発環境FDTでつくろう! | エントリー | _level0.KAYAC
主要エディターの価格を比較
Flash Builder 4とSourceMateを組み合わせた場合の価格ですが、そこそこ高値になるので、他ソフトも検討してみたいところです。ざっくりと価格帯をまとめてみました。(3/25(木)時点の価格なので公式ページなどをご確認ください。キャンペーンとかアカデミック版の提供の有無などもあったりしますので)
- FlashDevelop:無料
- TextMate : 54ドル
- FDT Pure :129ドル
- Flash Builder 4 Standard版:31,500円
- Flash Builder 4 Standard版+SourceMate:31,500円 + 79ドル
- FDT Professinal : 529 ドル
- FDT Enterprise : 779ドル
- Flash Builder 4 Premium版+SourceMate : 89,250円 + 79ドル
<追記>
Adobe CS5 Web Premium / Master CollectionにはFlash Builder 4 Standardが同梱されることになりました。つまり、79ドルのSouceMateプラグインを購入するだけで、FDT相当のコーディング機能に、Adobe謹製ならではの確実なリファクタリング機能が手に入ります。79ドルならFDTの下位パッケージのPureよりも安いので、かなりお買い得かも。
<追記>
Flash Builder 4.7ではSourceMateプラグインをインストールすることができません。Flash Builder 4.7のクイックアシストがかなり強化されたので、SourceMateの機能がなくてもそこそこ便利に使えます。もしSourceMateプラグインを使いたい場合はFlash Builder 4.6を使い続けましょう。
他にもオススメのFlash Builder 4の無償プラグイン
Flex Formatterというプラグインがかなりオススメです。汚いコードもキレイに自動的に整形してくれます。ちなみにビデオの最後にコード整形しているのはこのプラグインの機能です。
- Flex Formatterが出ました – よねのはてな
- mxmlとasのソースコードフォーマットをするplugin Flex Formatter:nod::ぶろぐ:RIA::Flex/AIR/Flash
それでは、自分にあったコードエディターで爆速コーディングの毎日を!
投稿者 : 池田 泰延
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