Molehill を搭載した Flash Player 11 インキュベーターリリースが公開

待望の新しい3D API Molehill (モールヒル)を搭載した Flash Player Incubator のプレビュー版がリリースされました。以前、「次の世代のFlash Playerは凄いことに!GPUにより数十万ポリゴンが60FPSで動く」という記事で紹介した次世代の Flash Player です。

今回公開されたものを使うことによって Molehill API を利用した SWF をコンパイルすることができます。既に国内外で紹介記事がでてます(早い!)

馬鹿全さんのFlashDevelopでの導入方法の記事を参考に、私のブログでは Flash Builder 4 での導入手順を紹介したいと思います。

▲Away3D 4.0 ( Molehill 対応)を使った Flash デモ。本記事のセットアップ手順を行うと、このようなデモがコンパイルできるようになります。

手順1. Flash Player Incubator をインストールする

Adobe Labs サイトから Download the Flash Player Incubator をクリックして、Flash Player をダウンロードします。Windows, Mac, Linux それぞれのデバッグプレイヤーが用意されていますので、自分の環境に応じたものをインストールしましょう。

※ Flash Player Incubator のバージョン番号は 11,0,0,60 でした。
※ 過去のバージョンは一旦アンインストールしてからの方がいいかもしれません。

手順2. FlexSDK をダウンロードする

オープンソースとして公開されている Flex SDK のバージョン 4.5.0.19786 をダウンロードします。任意の場所に保存しましょう。

手順3. Flash Player 11 用の playerglobal.swc を用意する

FlexSDK 4.5.0.19786 には Flash Player 11 用の SWC (playerglobal.swc)は含まれていません。そのため Molehill API を試すには別途用意する必要があります。次の URL からダウンロードしましょう。

[Download the playerglobal.swc for Flash Player 11,0,0,58 by clicking here. ]をクリックしてダウンロードします。

※ ドキュメントは[Download the documentation for Flash Player 11,0,0,58 by clicking here.]からダウンロードできます。

手順4. FlexSDK に playerglobal.swc を入れる

FlexSDK の「frameworkslibsplayer」フォルダに「11.0」というフォルダを作成し、手順3でダウンロードしたSWCファイルを「playerglobal.swc」とリネームして配置します。

手順5. Away 3D 4.0 Alpha をダウンロードする。

Version 4.0.0 Alpha (Broomstick) の source と examples をダウンロードします。

手順6. Flash Builder 4 で新しいプロジェクトを作成

手順2と手順4で準備した Flex SDK を Flash Builder 4 にインストールします。(メニューバーから[環境設定]→[Flash Builder]→[インストールされているFlex SDK]を選択)

次に HTML の wmode の設定を変更します。
index.html を開き、params に wmode:”direct”を追加します。

プロジェクト設定パネルを開き、[特定のバージョンを使用]に「11.0.0」を入力し、[追加コンパイラー引数]に「-swf-version=13」を設定します。

手順 5 でダウンロードしてきた Away3D のソースとサンプルをプロジェクトの中に入れて libs フォルダに SWC を追加します。

手順7. コンパイルする

手順 5 でダウンロードしてきたサンプルをコンパイルしてみるとよいでしょう。次のようなデモが再生できるはずです。


ではよい Molehill ライフを!

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投稿者 : 池田 泰延

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