Adobe CS5.5が発表

本日(4月11日)AdobeからCreative Suite 5.5ファミリーの製品発表がありました。現在はサイトで新機能や価格が公開されています。発売日は2011年5月20日とのこと(プレスリリースより)。

今回アップグレードしたソフトは

で、ファミリーとして同梱されている「Acrobat」も最新版となっているようです。

取り急ぎ、Flash Platform関係で気になったことをまとめてみました。

  • [Flash CS 5.5] AIR for Android/iOSのサポート。Adobe AIR 2.6の出力が可能。
  • [Flash CS 5.5] Flash Player 10.2の出力が可能。GPUを使用することでビデオデコード・表示のパフォーマンスが向上する「StageVideo」や、「ネイティブカーソル」を実装できるようになります。
  • [Flash CS 5.5] なにげに嬉しい改善点が「レイヤーのコピペ」「自動保存」「SWCだけの出力」。タイムラインでのレイヤーのコピペは、アニメーション作成時に重宝する予感がします。自動保存も強制終了に悩まされたFlasherには朗報ではないでしょうか。
  • [Flash CS 5.5]「シンボルのラスタライズ」はパフォーマンスチューニングに力を発揮しそうな機能。Flashはベクターよりビットマップのほうが高速に動作するため、不要なベクターグラフィックスをビットマップに変換するという最適化テクニックが存在しました(Photoshopから書き出し直すため、手間がかかる作業でした)。それがプロパティの設定でできるようになったのは便利かもしれません。cacheAsBitmapはランタイム時のビットマップ化とすれば、シンボルのラスタライズはコンパイル時のビットマップ化といったところ。
  • [Flash CS 5.5]「ステージのサイズ変更時にコンテンツを拡大、縮小」や「様々なflaファイルで素材を共有できる機能」は、マルチプラットフォーム向けにflaを再利用する場合に役立ちそうです。
  • [Flash Builder 4.5] CS5.5のWeb PremiumではFlash Builder 4.5のプレミアム版が同梱。CS5の場合はFlash Builder 4のスタンダード版が同梱されていましたが、プレミアム版へアップグレードするには高価なアップグレード料金が必要でした。そのためお買い得感のあるパッケージになったと思います。ちなみにプレミアム版のメリットとして、メモリ使用量を厳密にチェックできる「プロファイラ」が含まれています。
  • [Flash Builder 4.5] AndroidやiOSへの出力が可能になった点。
  • [Flash Builder 4.5] QuickFixやコードテンプレートなど、今までSourceMateなどのプラグインでまかなっていた機能が搭載された点。今までのFlash Builder 4はFlashDevelopやFDTに対して「エディター」としての機能がやや弱かったのですが、Flash Builder 4.5で対等になったのかもしれません。

他にも気づいた点があれば追記していきます。

投稿者 : 池田 泰延

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Comment/Trackback %件

  • 東京セバスチャン より:

    Flashでできる事が凄いことになっていますね。
    敷居も高くなりますが、なんだかワクワクしてきます。
    なんだかんだいって、スマートフォンアプリ作るのはFlashが一番作り易かったですよ。

    これからのFlashはアプリ制作ツールとしても新機能がどんどん増えていくことになると思いますが、それが凄く楽しみです。