- 2009年06月19日 (金)
- Tweet
Scaleform・Adobe共同セミナーに行ってきました
FITCトロントで注目された(参考)というScaleformですが、そのセミナーがありましたので行ってきました。
Scaleformはゲームのユーザインターフェイスを Flash で作成するためのミドルウェアのことです。Flasherがゲーム業界に関われるチャンスがあるのではと一部で注目されていたようで、私も技術への興味半分でセミナーを聞いてきました。
Scaleformについて知ったこと
- Flash 8以降 / AS2で開発可能
- 主な使用用途としてゲームのフロントエンド、HUD(ハッド)、インゲームテキスト表示、3Dへのテクスチャー、ミニゲーム
- メモリ的に低負荷 (ゲーム開発はメモリ管理が大変らしい。何度も強調されていた)
- 実績はゲームで400タイトル以上
- XBox 360, PS3, Wii, PSP, PS2やPCゲームで動作
ホームメディアさんのWiiウェア「あいうえ・おーちゃん」の実例ついて
- Flashをまるごとゲームに乗せることが可能
- ゲームにはメインプログラムが必要であり、Scaleformはメインプログラム上で動作する
- つまりメインプログラム→Scaleform→swf(gfx)の順番で高級レイヤーとなる
- メインプログラムが鬼門で、あれば導入するか(高コスト)、開発する
HUD(ゲーム画面に表示されるゲージなど)の使い方だと面白くないと思っていたので、まるごとFlashが動作するという点については良さそうだと思いました。
このあたりのレポートは気になった点だけをまとめた私的メモを残してますので、よかったら参考にしてください。(かなり汚いので注意)
考察
今回のセミナーで一番知りたかったことは、ゲームのなかでFlashで開発できるものがあるのであれば、Flash業界が外注なりで協力していけないか、ということです。結論としては、「それはない」みたいでした。
質疑応答であったのですが、一Flasherがゲーム業界に飛び込み、そこでScaleformを使うといったケースのほうが現実味があるというような回答もありました。ゲーム業界は独特なライセンスや制作体制の関係もあり、例えば個人開発者がWiiのソフトを開発するといってもそれができないようです。
業界の壁を感じてしまったわけですが、本気で参入するつもりならコネクションをつくって、勉強しなければならないように思いました。ただ、Scaleformは技術的に面白いものだと思いますので興味のある方は注目しておいて損はないと思います。またゲーム業界にASもできてFlashができる人材は多くはないようですので、そういった意味でチャンスはあると思います。
というわけで、最近ちょっと時間が押し気味なので、今回はレポートはこのあたりで。
投稿者 : 池田 泰延
BookMark
ブックマークはこちらからどうぞ。