ND2D版のCoverFlowサンプル(ソースコード付き)

GPUを利用したCoverFlowのサンプル」で紹介したFlash Player 11のStage3Dを使ったCoverFlowですが、別バージョンも作ってみました。今回のデモは「ND2D」というStage3D対応の2Dフレームワークを使っています。

以下、ND2Dの紹介とデモの簡単な解説です。

2Dフレームワーク「ND2D」とは

ND2DはStarling Frameworkと同じ種類の2Dフレームワークで、GPUを活用することで2Dグラフィックス表現のパフォーマンスが向上できるように作られています。ND2Dはドイツのnulldesign(Gerckens Lars)さんが開発されています。デモを見るかぎり次のような面白い機能が備わっていて、Starlingとは違う使い方ができそうです。

  • Flashのディスプレイリストに似た2Dエレメント
  • スプライトシート
  • 色調調整
  • ブレンドモード
  • マスク処理
  • マウスイベントのサポート
  • 大量のSpriteレンダリングのための SpriteCloud クラス
  • 2Dカメラ
  • 2.5D表現 (Flash Player 10で搭載された擬似3D機能のようなもの)
  • パーティクルエンジン
  • ポストプロセスシェーダー
  • ビットマップフォント
  • 色やランダム数値計算のためのユーティリティークラス

特に2Dカメラはアクションゲームなどでも活用できそうな機能です。このあたりはライブラリと一緒に提供されているデモを試すとわかりやすいでしょう。

▼ND2D Examples (スペースキーでデモを切り替え)

CoverFlowへの応用

ND2Dに2.5D機能が備わっているということで、表現できそうだったのでCoverFlowを移植してみました。以前作成したAlternativa3D版と比べると、擬似3次元なので照明効果や奥行き処理(Alt3D版はZバッファで、ND2D版はZソート)に違いがあります。パフォーマンス的にはそれほど差が無かったので、3次元表現が得意でない方には2.5次元のND2Dで作ってみるのもいいかもしれません。

参考記事

投稿者 : 池田 泰延

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